Issue 77: Kites… Life. (Japanese)

世界のカイトフライヤーから全ての日本のカイトフライヤーへ

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いつもはこの「Kites…life」コーナーにおいて編集長であるジョンがコラムを書いていますが、3月11日に日本を襲った未曾有の大震災において、改めて自分が日本人だと思い知らされ、アメリカに居る故に何もできないように思える焦燥感とカイトを通じて何ができるだろうかという思いから今回は私が執筆させていただきました。

チームメイトのデビッドから地震の一報を受けた時、私とジョンはハンティントン・ビーチで行われるカイトパーティの為にサンタアナ空港に降り立ったばかりでした。

「日本でM8くらいの大きな地震があった。」その一報で携帯から新潟の実家と数人の友人に安否確認のメールを送りました。彼らにメールを送ってすぐに日本のニュースサイトを確認し、東北でそれが発生したことを知ったのです。

連絡を取る際、新潟に住む家族となかなか連絡が取れず、眠れないまま明け方4時頃にやっと電話がつながり安堵したのをよく憶えています。

地震発生直後の映像

Boston.comが報じた地震と津波発生の様子

http://www.boston.com/…/massive_earthquake_hits_japan.html

家族と友人達は震源地から離れていたため幸いにも無事でしたが、かつてない揺れの為すぐに建物から飛び出した、会社のエレベーターが緊急停止してビルに閉じ込められている、東京タワーの先端が曲がった、埋め立て地である東京ディズニーリゾートの駐車場やカイトフィールドでもある葛西海浜公園が液状化現象で水浸しになっている、電車が止まっている為に帰宅できないなど信じがたい返信メールが届きました。

特に、JKA茂出木会長/事務局長の福岡氏からのメールでは、凧の博物館の展示物がぐちゃぐちゃになり、会長のレストランたいめいけんも営業を中止したとのこと。

地震が起きた時は凧の博物館が5階にあることもあり、左右に激しく揺れて歩く事も困難だったそうです。また、展示物も落下して、多くの凧が破損してしまい、事務局長の福岡さんの話によると、修復が困難な古い凧は廃棄するしかないそうです。

凧の博物館は日本の凧の会の事務所も兼ねていますが、そちらも物が落下したり棚が崩れたりして写真のように大変な惨状です。地震の衝撃でエレベーターが故障してしまい、当分直せないそうです。

また、 東京では東京電力による計画停電を始め、地震発生から数日間は電車が不通になったり、コンビニやスーパーでは流通が止まる事を懸念した人々が食料やトイレットペーパーなどの生活用品を買ったために在庫が無くなるなど、オイルショックの様な事態が発生したそうです。 余震も引き続き起こっており、日本全体が落ち着いて生活ができない状態です。

日本国内の凧揚げ大会も諸般の事情により続々と中止が決まりました。

・4月3日   平成23年長崎ハタ揚げ大会
・5月4-5日 相模の大凧まつり
・5月3-4日 第23回 内灘町世界の凧の祭典2010
・5月3-5日  浜松まつり

凧揚げ大会だけでなく、日本では夏の花火大会の中止や、プロ野球の開幕延期など、様々なイベントが影響を受け始めています。

これらの大会は被災地の近辺ではないものの、被災された方々の心情を鑑みての自粛と受け取る事が出来ます。また、被災地以外でも電力不足や食品や生活用品などを被災地に優先的に送っているため日常に支障が生じていることも原因の一つと考えられます。

幸いな事に、現時点では日本の凧の会の会員の方々はご無事との情報が入って来てはいますが、今回の世界最大級の大地震、津波、そして原発事故と日本にとって大惨事であることには変わりありません。

3月22日現在で、死者・行方不明者は合わせて約23,000人、避難生活を強いられていらっしゃる方は約320,000人とのことで、この数値は今後、残念ながら増えて行くでしょう。

ただ、ありがたい事に、15日の時点で、東日本大震災に対する各国からの支援の申し入れが102カ国・地域と14機関に上りました。米国や韓国、中国、ロシアなど13カ国・地域から約800人、災害救助犬40匹以上が被災地で行方不明者の捜索、救助活動などにあたっています。

韓国は真っ先に救援部隊と2匹の災害救助犬を派遣してくれました。アメリカ軍は「友達作戦-Operation Tomodachi」と銘打ち、多くの物資提供や救護活動を行ってくれています。 ニュージーランドは自国でつい先日地震被害を受けたばかりだというのに援助隊54人と救助犬を派遣してくれました。台湾も、チャリティ番組によって、多額の義援金を寄付してくださいました。

米軍の救助活動の様子– Operation Tomodachi

各国から続々と派遣される救助部隊

 

国家だけでなく、世界中の各都市や個人商店でも 寄付を集める動きがそれぞれで起こっています。私が居たハンティントンビーチでも、あるお店で売り上げの10%を赤十字に寄付するという看板を出していました。私の住むポートランドでもチャリティコンサートを行って寄付を集めています。

カイトパーティでも、私の個人デモの前に日本の為の黙祷と、無事を祈る為の沈黙の時間を設けていただいたことも忘れられません。

そして世界中のカイトコミュニティでも日本を応援しようとAKAドラッケン財団が中心となってレボリューションエンタープライゼスとカイトライフが賛同する形で義援金寄付の募集を始めました。

寄付の募集はナショナルカイトマンスの4月いっぱいまでで、寄付はAKAのトップページから行う事が出来ます。

また、寄付をいただいた方々の中から抽選で景品が当たることになっています。

 ジョン・ブルックハート氏作成のカイト
バーバラ・メイヤー氏作成のカイト
デイヴ・バトラー氏作成のミニチュアカイト
ダイアン&デイヴ・バトラー夫妻の手描きカイト
レボリューションカイトバッグ&プロハンドル
カイトライフ1年間無料購読権 ×3名分

AKAウェブサイトはこちらから

JKAからは下記のコメントをいただいています。

寄付の使い道について:

被災した東北地方の方の為に使いたい。 被災した中には多くの凧仲間もいます。

また凧仲間だけではなく困っている人は大勢います。

日本の凧の会の皆さんの安否:

津波で大被害を受けた気仙沼の凧の会の会長の加藤斉克(まさかつ)氏は無事でした。 仙台の遠藤氏、青森の佐藤ご夫妻も無事です。

気仙沼では2月にカイトフェスティバルが行われたばかりでした。

気仙沼には日本の凧の会に入っていないローカルな凧仲間も多く、皆さんの安否を心配しています。

いわき市の凧仲間は無事ですが、放射能汚染の影響で避難を余儀なくされている方もいます。その他連絡の取れない人もいらっしゃいます。

その他メッセージ:

今日もあの日と変わらぬ青空があります。 しかしその青空に凧は揚がっていません。

世の中が穏やかでなければ凧を揚げられないという事を今回初めて実感しました。

日本各地のカイトフェスティバルも自粛という事で中止となりました。多くの自治体主催の大会はカイトフェスティバルに使う予算を義援金として使う予定です。

各地のカイトフェスティバルを楽しみにしていた多くの人々がいますが、平和になればカイトフェスティバルは開催されるでしょう。 一方で人生の絶望を味わっている人々もいます。

悲しみ、不安、どうすれば彼らの気持ちを分かってあげられるでしょうか? こんな今の日本を世界中の人たちが心配してくれています。

私たちもfacebook やメールなどで世界中の凧仲間から暖かい励ましの言葉を沢山頂きました。 私たちが出来る事は、被災(地震、津波、放射能)にあった地域の人たちの普段通りの平凡な日々を取り戻して頂けるように努力する事だと思います。

し自分が被害にあったら、あなたは何をしてほしいですか? 自分がしてもらいたいと思うような事を被災された人たちにしてください。

一人一人の思いやりが彼らの救いの道になるかもしれません。

凧揚げの出来ない人たちの為に凧を揚げてください。 これが私たち日本のカイトフライヤーからのお願いです。


その他にも、今回の大地震に対してたくさんの災害援助基金が設置され、世界中から寄付が集まっています。

各国赤十字 – 義援金受付窓口
アメリカ赤十字社
カナダ赤十字社 
イギリス赤十字社
イタリア赤十字社 
フランス赤十字社
オランダ赤十字社 
ドイツ赤十字社 
スペイン赤十字社 
ベルギー赤十字社
オーストリア赤十字社
スウェーデン赤十字社
デンマーク赤十字社
シンガポール赤十字社
マレーシア赤十字社
オーストラリア赤十字社 
中国紅十字会

救世軍 
寄付窓口リンク

グローバルギビング 
http://www.globalgiving.org/projects/japan-earthquake-tsunami-relief/

世界中の人々が日本を心から応援しています。災害は本当に悲しい事です。

しかし、日本は強い国です。時間は少しかかるかもしれませんが、今回の教訓を生かして以前よりも災害に備えた住み良い日本が再興されることを信じています。

そして、こんな時だからこそ、日本の凧愛好家の皆様が下を見ずに空を見上げてくださる事をカイトライフ一同、心から願っています。

各国の皆様より今回本当に温かい励まし、支援、ご協力をいただきました事、この場を借りて御礼申し上げます。

ご拝読ありがとうございました。

貴子 バレッシー
Assistant Editor
Kitelife Magazine

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Author:TAKAKO

A resident of Tokyo most her life, Takako "TK" Barresi is an avid Rev pilot (individual/team) but has a deep appreciation for all things kiting. In 2007, she met Kitelife's owner (John Barresi or "JB") and they eventually married in November of 2009... They now live in Portland OR, flying together as members of Team iQuad, and working together as co-owners of Kitelife. o see more from Takako, visit her blog:> http://kishitaka.exblog.jp/ View Takako Barresi's Profile →

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